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2024.04.25 23:29

〔米株式〕NYダウ大幅安、一時700ドル超安=ナスダックも安い(25日午前)

 【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク株式市場は、1〜3月期の米実質GDP(国内総生産)の伸びが大幅に鈍化したことを嫌気した売りに、大幅続落して始まった。優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日終値比での下げ幅は一時700ドルを超えた。ダウは午前10時05分現在、前日終値比695.05ドル安の3万7765.87ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は299.26ポイント安の1万5413.49。

 米商務省が25日発表した2024年1〜3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比1.6%増となり、伸びは前期から大きく鈍化し、市場予想(2.4%増)も下回った。さらに1〜3月期の個人消費支出(PCE)物価指数は年率換算で前期比3.4%上昇と、伸びは前期(1.8%上昇)から大幅に拡大した。景気減速とインフレ圧力継続のダブルパンチとなった形で、売りがかさんだ。

 個別銘柄ではIBMが下落。24年1〜3月期決算では売上高が市場予想を下回ったほか、同時に発表されたハシコープの買収も注目された。キャタピラーは1〜3月期決算で1株当たり利益が市場予想を上回ったものの、売上高が低迷したほか、4〜6月期の売上高見通しに警戒感を示したことが嫌気され、売り込まれている。アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、ホーム・デポも下げが目立つ。

 また、米メタ(旧フェイスブック=FB)が24日の夕方に発表した24年1〜3月期決算は堅調な内容となったものの、4〜6月期の売上高見通しが市場予想を下回ったことや24年通期の設備投資見通しを上方修正したことが嫌気され大幅安。投資家心理の重荷となっている。

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