株式市況サービス

東京株式市場とNY株式市場のマーケット情報を配信しています。

2025.12.03 00:19

〔米株式〕ダウ反発、109ドル高=ナスダックも高い(2日午前)

 【ニューヨーク時事】2日午前のニューヨーク株式相場は、前日の大幅な下げの反動で買い戻しが入り、反発している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比109.21ドル高の4万7398.54ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が186.96ポイント高の2万3462.88。

 米金利上昇や暗号資産関連株の下落を背景とした前日の売りが一服。この日は新規の取引材料に乏しい中、値頃感の生じた銘柄を中心に買い戻しが先行している。来週9、10日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の追加利下げが有力視されているが、市場は足元の景気動向を見極めようと米経済指標の発表に注目。目先は週末5日に予定される9月の個人消費支出(PCE)物価指数が最大のイベントで、同統計は連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標の一つとして知られている。一方、米感謝祭翌日のブラックフライデーでは、年末商戦の好調な滑り出しが確認されたほか、経済協力開発機構(OECD)は2日に明らかにした最新の経済見通しで、2025年と26年の米成長率をそれぞれ上方修正した。

 このほか、地政学的問題も投資家の関心を集めている。トランプ米大統領はロシアとウクライナの停戦実現を目指しており、娘婿のクシュナー氏とウィトコフ中東担当特使がモスクワ時間2日午後にロシアのプーチン大統領と会談する予定。

 個別銘柄を見ると、ボーイングが7%超高と、ダウ平均の上昇をけん引。納入機数の増加で来年のキャッシュフローが拡大するとの見通しを示した。エヌビディア、ユナイテッドヘルス・グループも堅調。

続きを読む

過去7日間の記事