株式市況サービス

東京株式市場とNY株式市場のマーケット情報を配信しています。

2025.12.11 00:09

〔米株式〕ダウ反発、104ドル高=ナスダックは安い(10日午前)

 【ニューヨーク時事】10日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控え、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比104.49ドル高の4万7664.78ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は50.95ポイント安の2万3525.54。

 FRBはこの日午後まで開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、労働市場の軟化などを踏まえ、3会合連続となる0.25%の利下げを決める見通し。一方、FOMCでは、インフレ懸念から金利据え置きを主張する向きもあるとみられている。市場は今後の金融政策の方向性を占う手掛かりを得ようと、会合後に発表されるFOMC声明や最新の政策金利見通し(ドット・プロット)、パウエルFRB議長の記者会見などに注目している。様子見ムードが広がる中、ひとまず買い先行となっている。

 市場は、週内に発表される米ITサービス大手オラクルや米半導体大手ブロードコムの四半期決算も注視。これら人工知能(AI)関連企業の決算内容から、AI関連の大規模な設備投資に見合う収益が実現するかなどを見極めたいとの思惑が強い。

 個別銘柄では、ナイキ、アメリカン・エキスプレス、アマゾン・ドット・コムなどが上伸。2026年通期の総支出が1050億ドルに膨らむとの予想を示したJPモルガン・チェースも小幅高となっている。一方、マイクロソフトが2%超安。マクドナルドやIBM、ベライゾン・コミュニケーションズにも売りが出ている。

続きを読む

過去7日間の記事