株式市況サービス

東京株式市場とNY株式市場のマーケット情報を配信しています。

2025.12.10 00:12

〔米株式〕ダウ反発、148ドル高=ナスダックは安い(9日午前)

 【ニューヨーク時事】9日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を10日に控え、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時5分現在、前日終値比148.98ドル高の4万7888.30ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は23.67ポイント安の2万3522.23。

 FRBはこの日から2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。市場では、0.25%の利下げがほぼ確実視されている。ただ、会合では金利の引き下げに反対意見も出るとみられており、FOMC声明やパウエルFRB議長の会見から今後の金融政策方針の手掛かりを得たいとの思惑が強い。ダウはひとまず買いが先行している。

 投資家らは、米半導体大手エヌビディアの対中輸出の動向を注視。トランプ米大統領は8日、エヌビディア製の人工知能(AI)半導体について、中国への輸出を許可する方針をSNSで明らかにした。「(売上高の)25%が米国に支払われる」としている。対象となるのは同社の前世代型の先端半導体「H200」。一方、英紙フィナンシャル・タイムズは9日、関係筋の話として、中国政府が国内企業によるH200の購入を制限、あるいは禁止する方針だと報じた。

 一方、米労働省が午前発表した10月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人数は前月比1万2000件増の767万件と、市場予想(715万件=ロイター通信調べ)を上回った。相場への影響は今のところ限定的となっている。

 ダウ構成銘柄をみると、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の上げが目立つ。一方、個別銘柄ではエヌビディアやインテルなど半導体関連の一角は売りが優勢となっている。

続きを読む

過去7日間の記事